医療用に注目されている大麻の成分

今年は、伊勢神宮が式年遷宮ということで注目されています。
この伊勢神宮にはかつて神宮大麻というお札があり、
これが信仰の対象になっていたこともあるそうです。
大正時代には穢れを祓うものとして、
朝夕家族で拝むことを奨励していたといいます。
日本に神道に密着した大麻が取り締まられるようになったのは、
日本が第二次世界大戦に負けてGHQが占領してからだといいます。
現在の日本には、大麻取締法というものがあるので、
許可を得たものでないと大麻を栽培したり葉や花穂を所持することはできません。
昔から日本の各地に自生していた大麻を栽培してはいけないというのですから、
いつの間にか自分の土地に育っていたりしたら大変です。
自然に育ってしまったものは違法ではないのですが、
もしその葉っぱの1枚でも持っていたら大麻取締法違反になってしまいます。
日本の夏は高温で湿潤な気候です。
そんな湿潤な気候の日本では、
湿気を取り去ってくれる麻が衣類として重用されてきました。
暑い夏には麻の衣というのが定番だったんです。
衣料などの日用品から、しめ縄などの神事の道具、
そして漁具などとして使われてきました。
そのようにして使われていたのは、
品種改良された陶酔成分のテトラヒドロカンナビノールが、
ほとんど含まれていない品種です。
それが、このように危険性のないものが、
これほど取り締まられているというのもおかしなものですね。
そして、今注目されているのが、
大麻(ヘンプ)の医療に果たす効果です。
大麻に含まれる有効成分のカンナビノイドが、
なんと難病治療に役立つことがわかってきたんです。
「神経障害性疼痛」や「中枢痛」といった、
神経が傷ついたことで起こる痛みに効果的なのだと言います。
すでに、大麻を医療に使っている国は、
カナダ、オランダ、そしてアメリカの州でも多くなっています。
同じく麻薬とされているモルヒネを使うのが許されているのに、
モルヒネよりも危険性のない大麻を使うことができないというのも
考えてみるとおかしいことですね。
しかも、モルヒネを使っても痛みを緩和できない症状でも、
大麻の成分のカンナビノイドなら症状を緩和することができるといいます。
日本では毎年多くの交通事故が起き、
その被害者のなかには神経障害性疼痛で苦しんでいる人もたくさんいます。
それなのに、その痛みを和らげることができるものがあるのに、
使うことができないというのは片手落ちというものんではないでしょうか。
すでに、アメリカではオバマ大統領が、
医療用モルヒネが認められているのに大麻が認められないのはおかしいとして、
医療用の大麻を取り締まることをやめると言っています。
日本の製薬メーカーでも、
カナダで臨床研究をしているといいます。
ただ、日本では大麻がどんなものかもしれないのに、
危ないものというイメージで研究があまり進んでいないというのは寂しいですね。
自然にたくさん自生しているのに、
これが医療用に役立てられたら一大産業になると思います。