麻製品は害虫防止にも良い

よく桐のタンスは虫が食わないというので、
昔は嫁入り道具の定番でした。
衣類に穴を開けるような虫には桐が一番だと思っていたんですが、
大麻も虫を寄せ付けないのだそうです。
桐のように栽培にかなりの時間がかかることもなく、
そのあたりに自然に生えている大麻が害虫を寄せ付けないというのは不思議ですね。
大麻(ヘンプ)というと麻薬だから危険だと思われていますが、
昔は蚊帳に使うのはだいたいがヘンプだったそうです。
危険だと思われ出したのは戦後からのことで、
古代から戦前までは多いに利用されていたんです。
蚊帳もそうですが、
安価な衣類用の繊維として用いられてきました。
普通の畑に冬の間ヘンプのタネをまけば、
害虫予防にもなれば輪作予防にもなったそうです。
そのため、多くの農家が畑で麻を栽培していたといいます。
栽培した麻は、
衣類にもなれば縄や綱にすることもできます。
輪作の被害予防に害虫予防に植えたものが、
衣服やいろいろなものに活用できるのですから、
一石二鳥にも三鳥にもなるのがヘンプなんですね。
昔は、殺虫剤ではなく忌避剤としてヘンプの成分が使われたこともあるそうです。
殺すのではなく寄せ付けないためのものなんですね。
このヘンプは、発展途上国でも大活躍しています。
衣服にする繊維が足りていないのですから、
すぐにそこらへんで栽培可能なヘンプは貴重な繊維の担い手なんです。
さらに、今ではバイオマスということで、
ガソリンに変わる燃料の材料としても注目されています。
ヘンプは肥料をやらなくても、
その旺盛な生命力でぐんぐん育つのですから、
バイオマスエネルギーにはピッタリの植物です。
現在、バイオエタノールの原料に使われているのは、
家畜の肥料などに使われているのと同じトウモロコシです。
トウモロコシがバイオエタノールの原料になってしまうと、
肥料が高騰し食肉もまた値上がりしてしまいます。
ところが、ヘンプをバイオエタノールの材料にすれば、
そんな食物高騰を呼び起こすこともないんです。
タネをまけば勝手に大きくなるんですから、
肥料などをやる必要もありません。
ヘンプは環境作物としてEUなどではすでに注目されています。
ヘンプが危険なものとして不合法だとして栽培が制限されているのは、
アメリカと日本だけだと聞いたことがあります。
このままでは日本とアメリカは、
世界の趨勢に取り残されることになるのではないでしょうか。
ところが、そのアメリカでも、
大麻を合法なものと認めようという動きがあります。
そうなればヘンプはお酒などと同じような扱いになるわけです。
これは、日本はうかうかしていると、
世界の情勢に日本だけが取り残されることになりそうです。
日本はエネルギー問題を解決しようという気持ちがあるのでしょうか。
もしかしたら、日本だけが高い穀物で、
バイオエタノールを作ることになったりしないことを祈りたいです。
アメリカが終戦とともにもたらした大麻取締法は、
いま見直す時期に来ているのではないでしょうか。